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「歩くたびにズキズキ痛む。朝の一歩目がつらい」
そんなアキレス腱の痛み、放っておくと長引くって知っていましたか?
最初は「ちょっと違和感があるな…」くらいだったのに、気づけば階段を降りるのもつらい。走るなんてもってのほか。
それでも「そのうち治るだろう」と無理をしてしまい、結果的に痛みが悪化してしまう人が多いんです。
実は、アキレス腱炎は「適切なケア」をすれば回復が早まる ことをご存じでしょうか?
逆に、間違った対処を続けると、炎症が慢性化し、治るまでに何ヶ月もかかることも…。
「この痛み、どうしたらいいの?」と思ったあなたへ。
今回はアキレス腱炎の説明と原因、正しい対処法について、わかりやすく解説していきます。
今すぐ実践できるセルフケア方法も紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
アキレス腱炎とは?
アキレス腱に炎症が起こることで、足首からかかとにかけてズキッとした痛みやこわばり感が現れます。特に朝方の一歩目やじっとしてからの一歩目で症状が出やすいのが特徴です。
スポーツや運動はもちろん、日常の何気ない動作でも負荷が積み重なり、気づかないうちに悪化することも。
「そのうち治るだろう」と放っておくと慢性化して長引くことがあるため、早めの対処がとても大切です!
アキレス腱炎の分類
アキレス腱炎で分類しなければならない項目は、大きく2つあります。1つ目は症状の出ている場所による分類です。「踵付着部」の痛みなのか、「非付着部」の痛みなのかをチェックします。場所によって治療のターゲット、内容が異なります。
アキレス腱付着部症の中でも「滑液包」という潤滑液の入った組織に炎症が起こる事もあり、その場合は外観上の腫れもかなり強く出ます。
また、アキレス腱付着部で炎症が起きている場合は靴のサイズがあっておらず踵が擦れている事も考えられるので、シューズサイズが適正か見直してみる必要があります。
次に、現在の状態がアキレス腱炎のどの時期なのかを分類していきます。
炎症期【1~2週】
特徴:炎症、痛み、腫れが強い時期
亜急性期【2~4週】
特徴:炎症は落ち着き、機能回復が必要な時期
慢性期:【4週以降】
特徴:徐々に負荷をかけていき、組織の強度を上げていく時期
あなたが今どの時期にいるのかによって、治療の方針が変わっていきます!
アキレス腱炎の原因
アキレス腱炎の原因には、
①ふくらはぎの筋肉の固さ ②扁平足または凹足 ③過度な運動
などがあげられます。
①ふくらはぎの筋肉の固さ
アキレス腱はふくらはぎの筋肉と繋がっているため、ふくらはぎの筋肉が固い(緊張している)と腱が常に引っ張られている状態になり、負担が強くなってしまいます。
②扁平足または凹足
扁平足とは、足裏のアーチ(土踏まず)がべったり床についてしまっている状態の足を言います。
逆にアーチが高すぎる足を「凹足」と言います。
扁平足だと、足をついた時の踵の内側への倒れこみ(回内)が強く出てしまい、アキレス腱の特に内側の線維が強く引っ張られてしまうことで、炎症を引き起こします。逆に凹足の場合は足をついた時に踵の外側への倒れこみ(回外)が強く出てしまい、アキレス腱の特に外側の線維が強く引っ張られてしまい、炎症が起きます。
足はどちらの形にも変化できる事が重要です。もし足の形にそういった偏りがある場合は、逆方向にも動けるように治療をしていく必要があります。加えて、正しい「シューズ選び」と「インソール」の使用をお勧めします。なぜかと言うと、踵が柔らかい靴もしくは平らなインソールを使用していると踵の倒れこみが増しやすく、扁平足や凹足を助長しやすいからです。
サイズの合っていない靴を使用していると、靴の中で遊びが生じてしまい、過剰に足で踏ん張ろうと力を入れてしまうため、それもまたアキレス腱への負担が増える原因となります。
③過度な運動
急に長距離を走ったり、過度な運動を強いられるとアキレス腱がその強度に耐えきれなくなり、痛みを引き起こします。
当院のアキレス腱治療
当院のアキレス腱炎治療は原因に対するアプローチを行っていくので、最短で治り、再発しにくいのが特徴です。
①体外衝撃波
近年、注目されているのが「体外衝撃波治療(ESWT)」です。これは、音波の一種である衝撃波を患部に照射し、あえて刺激を与えることで、血流の改善や細胞の再生を促進し、組織の修復力を高める治療法です。
薬や注射に頼らず、身体に負担の少ない方法で自然治癒力を引き出すため、保存療法でなかなか改善が見られなかったアキレス腱炎にも効果が期待されています。
「治らないかもしれない」とあきらめかけていた方にこそ、ぜひ知っていただきたい選択肢のひとつです。
De la Corte-Rodríguez H, Román-Belmonte JM, Rodríguez-Damiani BA, Vázquez-Sasot A, Rodríguez-Merchán EC. 筋骨格系の痛みの治療のための体外衝撃波療法: ナラティブ レビュー.ヘルスケア(バーゼル)。2023年10月26日;11(21):2830.土井:10.3390 / healthcare11212830。PMID:37957975;PMCID:PMC10648068。
②運動療法
アキレス腱炎治療の難しいところは、負荷をかけ過ぎると炎症を助長してしまうので良くないし、かけなさ過ぎても組織の強度が戻っていかないため、安静にだけしていると炎症が落ち着いて痛みが減りますが、また元の活動量に戻すと痛みが出だします。つまり、負荷をかけ過ぎてもかけな過ぎても良くないのです!
そのため、適度な負荷をかけていくことが重要となります。
では、適度な負荷とはどのくらいでしょうか?
私達はよく痛みの程度を0~10の数字で表してもらい、信号の色に例えます。10が今まで感じた中で一番の痛み、0が全く痛みがない状態とした時に、0~4が青信号、5~7が黄色信号、8~10が赤信号です。
この時、青信号の3~4程度の痛みが適度な負荷であり、そのぐらいの強度にコントロールしながら運動を実施するのが理想的だと言われています。
また、筋肉の収縮は「等尺性収縮」、「求心性収縮」、「遠心性収縮」の大きく3種類に大別されます。
等尺性収縮は筋肉の長さは変わらず、力だけ発揮する状態です。例えば、壁を思い切り押してみてください。腕や肩の筋肉は頑張って力を出していますが、動いていませんよね?これが「等尺性収縮」です。
求心性収縮は筋肉が縮みながら力を発揮する状態です。ダンベルを持って腕を曲げる(アームカール)と、腕を曲げる筋肉(上腕二頭筋)が縮みながら力を発揮します。これが「求心性収縮」です。
遠心性収縮は筋肉が伸びながら力を発揮する状態です。アームカールの時、持ち上げたダンベルをゆっくり下ろすと、上腕二頭筋が伸びながら力を使います。これが「遠心性収縮」です。
アキレス腱炎の治療を目的とした運動療法には、この「遠心性収縮」が有効と言われています。つまり、ふくらはぎの筋肉に力を入れて踵を上げた状態から力を入れながら踵をゆっくり下ろしていく運動が最も最適だと言われています。
Jayaseelan DJ, Mischke JJ, Strazzulla RL. Eccentric Exercise for Achilles Tendinopathy: A Narrative Review and Clinical Decision-Making Considerations. J Funct Morphol Kinesiol. 2019 Jun 5;4(2):34. doi: 10.3390/jfmk4020034. PMID: 33467349; PMCID: PMC7739229.
③根本原因となる全身要因に対するアプローチ
実は、アキレス腱に負担のかかる骨盤や重心の位置であったり、カラダの使い方に対してアプローチをしていかないと、治ってもまたもとの痛みが再発しやすいです。
「扁平足」がアキレス腱炎の原因となりますがその原因の一つに「運動連鎖」があります。運動連鎖とは、身体のつながりによる関節運動の連鎖を表し、足からかなり離れているように思えますが骨盤の前傾(前に傾いている状態)や太ももの内旋(内捻じり)の動きも足の方へ運動が波及して扁平足方向へのストレスにつながり、アキレス腱への負担となります。
安静にしている時の身体の姿勢であったり、何か身体を動かした動作のタイミングであったりで脚が全体的に内旋傾向が強い人は、特に要注意です!
運動連鎖
④テーピング
踵からふくらはぎに貼るサポートテープにより、アキレス腱にかかる負担を減らします。
特に炎症が強い時期、日常生活や運動時のアキレス腱への負荷を減らしたいときにこのテーピングを使用します。
【方法】
足首の角度を90°にした状態で、踵から扇状にふくらはぎの上の方へ伸ばしながら貼る
⑤シューズのサイズ測定
シューズ選びの際に重要な足のサイズは縦の長さだけだと思っていませんか?
実は、横幅も重要なんです!
横幅の表記は「ウィズ」や「ワイズ」と言って、2Eや4Eなどウィズ表記がきちんとあるメーカーがあります。(ニューバランス、アシックスなど)
当院では足のサイズを縦横全て測らせていただき、ウィズサイズも含めたピッタリの大きさのシューズを提案いたします。
⑥インソールの処方
扁平足の足だと、筋力だけで理想的な土踏まずのアーチを維持するのはなかなか難しいです。そのため、インソール(靴の中敷き)をアーチサポート力の高いものを使用して頂くことをお勧めいたします。
当院でも使用しているこちらのインソールは、海外の足専門のお医者さんが使用しているものです。
論文でも治療効果が証明されており、医療系国家資格者のみ取り扱うことができます。
症例①
50代男性、テニスをしていたら徐々に右アキレス腱部に痛みが出現
朝起きた時のこわばり感と痛みが出るようになったため、当院に来院されました。
圧痛(押したときの痛み)がアキレス腱非付着部にあり、上記症状、アキレス腱の腫れ、エコー画像からアキレス腱炎と判断し、治療を開始しました。
エコー画像でのチェックポイントは、①肥厚(炎症で腫れている) ②lowエコー(腫れにより水分が多く患部に集まると、エコー画像では黒く映ります) ③血流反応(チョロチョロとした異常血流反応が出ます) の3つです。
下の写真をご覧ください。
写真右側の画面で①、②が、左側の画面で③の所見が確認できるかと思います。
【治療内容】
体外衝撃波、ふくらはぎのストレッチ、運動療法、テーピング、インソール(初診時に作成)
【経過】
初診時の痛みの指標であるNRS(10が最も痛い痛み、0が全く痛みがない状態とした時の痛みの主観的な数値)は7でした。
3回の治療で7→3 腫れ軽減
5回の治療で3→1 日常生活の際もほとんど痛みが出なくなりました。
5回目の治療終了時点で片脚での踵上げも痛みなく行えるようになったのと、踵の高さも左右で同じ程度上げられるようになったため、テニスも復帰許可しました。
6回目来院時にはテニス後の痛みや翌日の朝の痛みもかなり軽減していたため、セルフケア(ふくらはぎのストレッチ、踵上げエクササイズ)の方法を再度確認し、治療終了となりました。
症例②
40代 男性
学生時代に陸上(長距離)部に所属し、最近久しぶりにジョギングを再開し3日目ぐらいから左アキレス腱のピリピリ感を自覚。
アキレス腱付着部から中央部にかけて腫れと熱感があり、圧痛もありました。
歩行時の痛みもあり、特に階段の上り下りが辛いとのこと。(NRS8)
この方は痛みが出始めてから2週間以内であり、エコー上での炎症所見も陽性であったため、炎症期と判断し治療スタートしました。
【治療内容】
アイシング、LIPUS(炎症を早く抑える治療器)、ふくらはぎのストレッチ、テーピング
【経過】
2週間経過しエコー上の炎症所見も軽減
NRSも4に減ったため、運動療法と体外衝撃波の治療をスタート
7週経過でNRS1となり、ジョギング後の痛みも気にならなくなったため、治療終了となりました。
自宅で簡単!セルフケアの方法
当院でお伝えしているセルフエクササイズの一部をお伝えします!
●ふくらはぎのストレッチ
①壁に向かって立ち、脚を前後に開きます(ストレッチする方の足が後ろです)
②手で壁を押すようにして、体重を前にかけていきます
※注意点
・つま先は壁に向けましょう
・後ろ足のカカトが地面から浮かない様にしましょう。
●踵上げエクササイズ(カーフレイズ)
アキレス腱に適度な負荷をかけるための運動療法となります。
この時の痛みは先ほどお伝えした青信号の3~4の強さで出るぐらいが理想です。
※注意点
・痛みがそれよりも強く出る場合はそれ以上実施しないでください。
・もし痛みが3~4まで到達していなければ、回数を増やしてみたり、片足立ちでやってみたりなどで調節してみてください!
【当院が選ばれる理由】
✅適切な評価による一人一人に合った施術
痛い場所にただ電気、マッサージをやっていても良くなりません。
適切な身体評価をすることで一人一人の正確な病態を見つけ出し、原因がわかります。
そして、原因がわかる事で初めて治療ができます。
当院では最初にやるべき治療を全てお伝えさせていただいた上で、一人一人にあった状況や生活背景に合わせて適宜内容の方を選択していきます。
✅分かりやすい説明
検査、評価した内容を難しい専門用語を用いずわかりやすくお伝えするため、ご自身のお身体の状態についてきちんと理解できます。
✅セルフケア指導
ご自宅でのセルフケアも併せて行っていただくとより効果が高いので、その方法もお伝えします。
ラポール鍼灸接骨院は船橋市のJR総武線船橋駅近くにある鍼灸・接骨院です。地域で一番おすすめの接骨院、日本で一番患者さんに寄り添う接骨院を目指しています。アキレス腱炎をはじめ、足の痛みでお困りの患者さんも多く来院され、多数の治療実績があります。
アキレス腱炎でお悩みの方は、是非当院へご来院ください。